- 測定原理
ガラス板を接着・融着してセルを作成すると,接合部分に応力がかかり,光弾性効果によって複屈折が誘起されます.「プリズムなどの測定」方法のところで,セルを使う例を述べましたが,その時に使うセルは複屈折が十分に 取り除かれたものでなければなりません. ここでは,下図に示すようなパイレックスガラスで作られたセルの複屈折を計測した例を示します.セルは,低融点ガラスによって融着 されています.このセルは,パイレックスガラスの熱膨張率と,低融点ガラスのそれとが異なるため,融着後の冷却過程でガラス内部に応力が発生し,その結果複屈折が生じます.
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