- 測定原理
ABRに,負荷装置を取り付けると,試料の光弾性定数を測定することが出来ます.負荷によって誘起される複屈折を精密 に計測することで,光弾性定数を精度よく「自動」測定することが可能です. 弾性体に外部から負荷を加えると,負荷の大きさに比例して試料内部に異方性が生じ,複屈折性を示します.この比例定数 のことを光弾性定数と呼びます.光弾性定数は,材料固有の値を持ちます.また, 結晶の場合には結晶軸の方向に対して異なる光弾性定数を示します. 下図では,「円盤の圧縮法」による測定例を示していますが,ご要望によりどのような負荷方法でも対応が可能です. また,ABRのキャリブレーション機能を応用することで,試料に存在する初期複屈折(製造時における残留応力など) をキャンセルし,負荷に対して生じる複屈折を分離して測定することが出来ます.そのため,特に光弾性定数の小さな試料 の測定に対して,非常に有効です.
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